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社会学科質的調査法と量的調査法は、社会学における調査手法の2つの柱です。ところが量的調査法に比べると、質的調査法の具体的な手法はまとまりがなく、つかみどころがないように思われがちです。この授業では質的調査法の代表的手法を紹介し、実践してもらうことによって、質的調査法への理解を深めていきます。この科目で単位を取得するためには60時間以上の授業外学修が必要となります。具体的には、授業で紹介された質的調査を自分で企画・実践し、その結果を提出してもらうことが何回かあります。質的調査は簡単なようでいて、実は面倒くさいものです。だからそれなりの時間と労力がかかると心得ておいてください。【第1回】ガイダンス【第2回】社会調査と社会と社会学【第3回】量的調査と質的調査の関係【第4回】読む調査(1)分析対象となる資料のあれこれ ※この回にミニレポート1を出題【第5回】読む調査(2)資料の分析手法のあれこれ【第6回】読む調査(3)補足とまとめ、ミニレポート1の講評【第7回】聞く調査(1)聞くための準備と作法 ※この回にミニレポート2を出題【第8回】聞く調査(2)聞き取った話のまとめ方【第9回】聞く調査(3)補足とまとめ、ミニレポート2の講評【第10回】行く調査(1)フィールドへの入り方とかかわり方 ※この回にミニレポート3を出題【第11回】行く調査(2)フィールドでの体験のまとめ方【第12回】行く調査(3)補足とまとめ、ミニレポート3の講評【第13回】質的調査と量的調査のミックス ※この回に最終レポートを出題【第14回】質的調査の未来を考える【第15回】最終レポートの講評、全体のまとめと補足後、特徴的なレポートを何点か紹介してコメントを加えます。『無印都市の社会学』近森高明・工藤保則(編)(法律文化社)2013、『ライフストーリー分析』大久保孝治(学文社)2009、『質的調査の方法[第2版]』工藤保則・寺岡伸悟・宮本元(編)(法律文化社)2016、『最強の社会調査入門』前田拓也・秋谷直矩・朴沙羅・木下衆(編)(ナカニシヤ出版)2016、『質的社会調査の方法』岸政彦・石岡丈昇・丸山里美(有斐閣)2016、『ワードマップ 現代エスノグラフィー』藤田結子・北村文(編)(新曜社)2013、『系譜から学ぶ社会調査』小林多寿子(嵯峨野書院)2018、『社会学はどこから来てどこへ行くのか』岸政彦・北田暁大・筒井淳也・稲葉振一郎(有斐閣)2018、『社会調査の考え方[上]』佐藤郁哉(東京大学出版会)2015、『社会調査の考え方[下]』佐藤郁哉(東京大学出版会)2015抽 選 の 有 無あり備考田端 章明第1期講義コード11B7121701授業形態講義科目名質的調査法履修前提条件授業の目的到達目標質的調査法について理解し、その中のいくつかの手法を自分なりに使えるようになることが、到達目標です。授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法授業への参加度(15%)、ミニレポート(20%×3回=60%)、最終レポート(25%)によって総合評価します。フィードバックの内容ミニレポートおよび最終レポートに対するフィードバックは授業計画に書いたとおり、授業内で行います。全体的な講評の教科書指定図書参考書教員からのお知らせ欠席した回の授業内容については、自主的にフォローアップするようにしてください。オフィスアワーこの授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容その他   担 当 教 員    開 講 期 ― 279 ―

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