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社会の姿が見通しにくくなっている今日、データを収集・検討・分析するスキルは重要なものとなっている。本実習では、社会調査の手法の中でも調査票を使った調査を中心に据え、統計的調査の基礎的な技術の習得を目指し、調査の企画・設計からデータの収集、集計処理、分析、そして結果のまとめと公表に至るまでの一連の流れを解説するとともに、個人ならびに(一部)グループでのワークを通じて社会調査のプロセスを体験していく。以下のプロセスを適切に行うための基本的知識・スキルを修得することが目標となる。・問題意識に基づく調査の企画・設計・テーマに基づく適切な仮説の構築・調査方法についての的確な説明と選択・質問文のワーディングや配置に配慮した調査票作成・調査データの入力・整理・チェック・調査結果の分析・公表提出物等がある時には、時間外の作業が伴う場合もある。講義時の配布資料(授業前にMicrosoft teamsにアップ)ならびにテキスト等を確認しつつ、振り返りを兼ねた前回授業についての復習40時間、授業内外での作業準備(プレゼン・報告資料準備)20時間、を目安に授業外学修を行うこと。【第1回】 イントロダクション 【第2回】 調査目的と調査方法の決定 【第3回】 調査の企画と設計【第4回】 資料の収集と検討(資料のリストアップと資料収集の方法)【第5回】 仮説の構成(理論仮説と作業仮説、概念の操作化)【第6回】 調査方法の説明 【第7回】 調査実施方法の検討(調査票の配布と回収法)【第8回】 質問文の作成方法 【第9回】 調査票の設計(質問文の並べ方、回答、選択肢の作成)【第10回】 質問文・調査票の完成(校正と印刷)【第11回】 調査後のデータチェック(エディティング・コーディング)【第12回】 調査データの入力とチェック(データクリーニング)【第13回】 基本的な集計作業(単純集計、クロス集計)【第14回】 調査結果のプレゼンテーション資料と報告書の作成【第15回】 報告発表会律文化社)2017対面授業時には授業終了後、次の授業に支障のない範囲での教室内で実施。授業時間外やオンライン授業時にはteamsチャットまたはgoogleフォーム&メール(アドレスは第1回授業時に指示)にて対応。(作業のための下準備と問題意識の設定)(問題意識の具体化と調査方法の決め方)(全数/標本調査、標本数と誤差、サンプリングの諸方法)(ワーディングの基本:ダブルバーレル、ステレオタイプ、キャリーオーバー、イエス・テンデンシー)抽 選 の 有 無なし備考松橋 達矢第1期講義コード11B7120605授業形態実習科目名基礎調査実習E履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法授業内容に合わせ、毎回提示する課題(Microsoft teamsを活用)を前提に、授業への参与度(発言、ワーク参加を含む):60%、課題レポート:40%毎授業の課題については、①対面授業実施時は授業最後ないし次回授業冒頭にて例を挙げて解説、②Microsoft teams機能を用いてのフィードバック、の二点を基本とし、適宜streamを活用し解説動画等をアップする。レポート等の場合はteamsに解説資料やコメント等をアップすることを基本とする。なお個別質問等は、教場内対応とteams上での対応を併用する。フィードバックの内容教科書指定図書『新・社会調査へのアプローチ : 論理と方法』大谷信介ほか(ミネルヴァ書房)2013、『入門・社会調査法』轟亮ほか編(法参考書教員からのお知らせ個人等のワークの割合も高いため、主体的に参加すること。オフィスアワーアクティブ・ラーニングの内容グループワーク、実習その他   担 当 教 員    開 講 期 ― 262 ―

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