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史学科― 195 ―歴史を研究する上で、なかでも日本の近世という時代を研究対象とした場合、文献史料の読解は欠かすことのできない、基本作業の一つといえる。本演習では、江戸の戯作者山東京山『大晦日曙草紙』を通読することにより、その解釈はもとより、それぞれの音読、逐語訳などをおこなう。あわせて卒業論文作成に向けて、史料をどのように活用するのかといった方法を習得することを目的とする。文献史料の内容面も含めた正確な解読能力を身に付ける。文献史料を通じて、解釈した一事実にとどまらず、江戸という都市で暮らす生活者の視点から、「消費都市」としての江戸について学ぶことができ、細部から全体へどのように位置付くのかといった卒業論文作成に向けての方法論についても学ぶことができる。60時間以上の授業外学修を行うこと。報告者が選んだ史料について、解釈のみならず読み方なども事前に予習をしておくこと。演習後、読み間違えた箇所や不明だった点をノートなどに記入して確認しておくこと。【第1回】テキストとして使用する『大晦日曙草紙』の説明と、報告の順番を決める。【第2回】具体的な史料を配布し、授業の進め方を説明する。【第3回】担当者による関連資料の収集の報告(その1)【第4回】担当者による関連資料の収集の報告(その2)【第5回】担当者による関連資料の収集の報告(その3)【第6回】担当者による関連資料の収集の報告(その4)【第7回】担当者による関連資料の収集の報告(その5)【第8回】各報告の講評とまとめ(1)【第9回】担当者による報告(その1)【第10回】担当者による報告(その2)【第11回】担当者による報告(その3)【第12回】担当者による報告(その4)【第13回】担当者による報告(その5)【第14回】担当者による報告(その6)【第15回】各報告の講評とまとめ(2)【第16回】担当者による報告(その7)【第17回】担当者による報告(その8)【第18回】担当者による報告(その9)【第19回】担当者による報告(その10)【第20回】担当者による報告(その11)【第21回】各報告の講評とまとめ(3)【第22回】担当者による研究史の再確認と問題点の報告(その1)【第23回】担当者による研究史の再確認と問題点の報告(その2)【第24回】担当者による研究史の再確認と問題点の報告(その3)【第25回】担当者による研究史の再確認と問題点の報告(その4)【第26回】担当者による研究史の再確認と問題点の報告(その5)【第27回】担当者による研究史の再確認と問題点の報告(その6)【第28回】担当者による研究史の再確認と問題点の報告(その7)【第29回】担当者による研究史の再確認と問題点の報告(その8)【第30回】授業のまとめとレポート提出。として評価します。また無断で遅刻・欠席をしないこと。抽 選 の 有 無なし備考石山 秀和通年講義コード11B6221303授業形態演習科目名日本史演習1H(通年)履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法授業への取り組み(30%)、報告内容(40%)、レポート(30%)で評価する。フィードバックの内容授業中に適宜課題を出し、その課題に対する講評を翌週の授業内で行う。教科書指定図書参考書『山東京山年譜稿』津田真弓(ペリカン社)2004年、『江戸絵本の匠 山東京山』津田真弓(新典社)2005年教員からのお知らせ演習では担当者による報告内容だけで評価しません。参加者による質問や意見など積極的な姿勢も、授業の取り組みの一つオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、学部学科にて定めるオフィスアワーにて受付けます。アクティブ・ラーニングの内容ゼミナール形式その他   担 当 教 員    開 講 期 

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