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学問としての考古学は、明治以降に我が国に伝えられ、明治10年に大森貝塚を調査したMorseにより普及した。しかし江戸時代において日本各地で古代遺物の発見があり、独自の研究は行われていた。明治期になると多くの外国人が来日し、本職の余暇に考古学的活動を行い、日本考古学研究の先鞭をつけた。この授業では、江戸時代の日本人研究者の内容、明治期の考古学史を講義する。この科目では、60時間以上の授業外学修を行うこと。【第1回】木内石亭・田村三省【第2回】青柳種信・貝原益軒【第3回】蒲生君平・矢野一貞【第4回】小宮山楓軒・狩谷棭斎【第5回】ChristianThomsen・JohnLubbock【第6回】OscarMontelius【第7回】EdwardMorse【第8回】JohnMiln【第9回】ErnestSatow【第10回】WilliamGowland【第11回】NeilMunro【第12回】坪井正五郎・1【第13回】坪井正五郎・2【第14回】浜田耕作・1【第15回】浜田耕作・29号』池上悟など(日本考古学史学会)2013~2022年極楽往生と現生利益を願って、仏教経典を地中に埋納して塚が造営された。当初は弥勒菩薩信仰、遅れて阿弥陀菩薩信仰に基づいて行われている。埋納された経典は、基本的には経典を紙に書写した紙本経であるが粘土板に書写した瓦経などがある。中世には本邦各地の霊場に経典を奉納する回国納経が始まり、江戸時代に及んでいる。この授業では、経塚の概要を講義する。この科目では、60時間以上の授業外学修を行うこと。【第1回】経塚の起源【第2回】中国の納経遺物【第3回】円仁と横川の経塚【第4回】金峯山経塚など【第5回】近畿と九州地方の経塚【第6回】武蔵の経塚【第7回】千葉・神奈川県の経塚【第8回】山梨・福島の経塚【第9回】伯耆大日寺・瓦経【第10回】播磨極楽寺・瓦経【第11回】筑前飯盛山・瓦経【第12回】備前安養寺・瓦経【第13回】中世・奉納経塚【第14回】一字一石経塚【第15回】近世回国納経攷』池上 悟(六一書房)2021年抽 選 の 有 無あり備考抽 選 の 有 無あり備考池上 悟池上 悟第1期第2期講義コード11B6136301授業形態講義科目名考古学特講11履修前提条件授業の目的到達目標考古学研究の歴史を把握することにより、遺跡・遺物に関する研究の進展を確認できる。授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法授業への取り組み姿勢30%、期末試験70%フィードバックの内容前回授業の内容を、次回授業冒頭で確認する。教科書指定図書『日本考古学史辞典』斎藤 忠(東京堂書店)1984年、『日本考古学史』斎藤 忠(吉川弘文館)1995年、『考古学史研究1~参考書教員からのお知らせオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容その他講義コード11B6136401授業形態講義科目名考古学特講12履修前提条件授業の目的到達目標経塚の概要を把握することにより、古代より続く信仰の内容を理解できる。授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法授業への取り組み姿勢30%、期末試験70%フィードバックの内容前回授業の内容を、次回授業冒頭で確認する。教科書指定図書『経塚』関 秀夫(ニューサイエンス社)1985年、『経塚の展開とその諸相』関 秀夫(雄山閣)1990年、『山陰歴史考古学論参考書教員からのお知らせオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容その他   担 当 教 員    開 講 期    担 当 教 員    開 講 期 ― 166 ―

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