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― 156 ―日本のメディアがどのように形成されてきたのかを、近現代史とともに概観する。日本のメディアは明治期の新聞から大正末期に登場したラジオ、昭和戦後期のテレビへと発展してきた。なかでも長らくメディアの根幹に位置したのは、新聞(新聞社)である。一次史料ではないものの、新聞は当時の人びとが実際に目にした情報である。この講義では、新聞を軸に政治、社会、情報、文化、地域を考察し、さらに新聞の史料性を検討する。期末試験60%、授業中の小テスト20%、小レポート15%、および授業への取組み姿勢5%で評価する。到達目標に記載の内成績評価の方法容について、自身の言葉で説明できることを定期試験の評価基準とする。また、小レポートを作成できることを評価基準とする。フィードバックの内容小テストについては翌週以降の授業内で解説する。定期試験の解答ポイントを試験終了後、ポータルサイト等に掲載する。教科書指定図書参考書教員からのお知らせ教科書は使用しないが、参考図書を授業内で紹介する。小レポートには立正大学図書館の新聞データベースを利用予定。オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容教員からのフィードバックによる振り返り。能動的な授業外学修など。その他提出された課題は添削し、返却する。またメールcyrrp608@ybb.ne.jpにて質問・相談を受け付けます。本講義は日本と中国との間の対立が深まり、開戦に至る1920年代から30年代の日中関係について、主に経済・外交的側面を重視しながら検討する。このことを通じて、同時代の人々が日中関係をどのようにとらえ、どう行動したのかを理解するこ授業の目的とを目的とする。到達目標過去の日中関係について同時代的な見方を知ることにより、日中関係を考える多様な視点を身に着け、歴史的経緯を踏まえ授業外学修内容・授業外学修時間数て現在の日中関係を考察できるような能力を獲得する。指定した参考書等を用いた予習に30時間、毎回の課題と授業内容の確認に30時間、合計60時間の学修を行うこと。【第1回】ガイダンス【第2回】第一次大戦と日本・中国【第3回】愛国とボイコット【第4回】満洲における「条約不履行」問題【第5回】中国の工業化と日本の輸出雑貨工業【第6回】ストライキと在華紡【第7回】日本の経済外交【第8回】中間ふりかえり【第9回】南京国民政府の国家建設【第10回】満洲国の経済【第11回】新市場と通商摩擦【第12回】日中戦争開戦前の日本経済は外国でどう分析されたか【第13回】日中戦争と和平工作【第14回】戦争と個人―田村俊子を事例として【第15回】期末試験『避けられた戦争―1920年代・日本の選択』油井大三郎(ちくま新書)2020年、『日中戦争はなぜ起きたのか―近代化をめぐる共鳴と衝突』波多野澄雄・中村元哉編(中央公論新社)2018年、『帝国主義日本の対外戦略』石井寛治(名古屋大学出版会)2012年、『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』加藤陽子(朝日出版社)2009年、『大学の日本史④近代』小風秀雅編(山川出版社)2016年教員からのお知らせ変化する日中関係の中で、中国にかかわる日本人、日本にかかわる中国人たちが自身の立ち位置をどのように考え、どのよオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。メールでも対応します。アクティブ・ラーニングの内容教員からのフィードバックによる振り返り、反転授業その他できるだけ授業冒頭で史料を提示し、各自読解してから講義を行います。うに行動してきたのかを考えたいと思っています。抽 選 の 有 無あり備考抽 選 の 有 無あり備考【第9回】戦時統制(1)メディア統制と対策【第10回】戦時統制(2)新聞統合【第11回】戦時末期の社会と新聞社【第12回】GHQ占領期のメディアと戦争責任【第13回】コミュニティとメディア(1)地域新聞【第14回】コミュニティとメディア(2)海外日系移民社会【第15回】全体のまとめ佐藤 純子渡辺 千尋第2期第2期講義コード11B6131901授業形態講義科目名日本史特講19履修前提条件授業の目的到達目標・日本近現代史からメディアの発達を考察できる。・近現代の情報と文化の成立ちについて説明できる。この科目では、合計60時間以上の授業外学修を行うこと。事前に講義内容のプリントを読み予習を行うこと(15時間)。授業後は、①授業プリントで復習を行うこと(15時間)、②近現代の情報の成立ちを考えること(15時間)、③小レポートを作成すること(15時間)。【第1回】メディアと歴史【第2回】新聞の誕生【第3回】近代のメディア(1)政治と情報【第4回】近代のメディア(2)海外情報【第5回】デモクラシーと新聞【第6回】関東大震災の影響【第7回】広告と写真から見る文化【第8回】昭和戦前・全盛期の新聞授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画講義コード11B6132001授業形態講義科目名日本史特講20履修前提条件授業計画成績評価の方法授業への取り組み姿勢(毎回の課題)40%、期末試験60%フィードバックの内容課題に対するフィードバックは翌週授業の冒頭で行う。教科書指定図書参考書   担 当 教 員    開 講 期    担 当 教 員    開 講 期 

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