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― 154 ―1.和食の成立を中心に日本の食文化史を理解する。2.日本の食文化が高度に完成した江戸時代の食文化を理解する。3.巨大都市江戸における食環境と食の発展を理解する。日本史の発展段階を食文化を通して理解できるようにする。食文化とは、単に食べるという行為のみで理解できない。時代背景、社会環境、政治環境、自然環境、経済、流通など様々な要素から成り立っている。この講義を通して、食文化史を正しく理解できるようにする。講義のなかで指定した文献、事前に提示した資料などに読み込む予習に40時間、振り返りとまとめの復習に20時間、合計60時間の学修をおこなうこと。【第1回】ガイダンスおよび食文化史研究の研究史と現状について【第2回】先史(縄文、弥生における食事情)【第3回】古代における食事情①奈良・平安時代【第4回】古代における食事情②奈良・平安時代【第5回】中世における食事情①鎌倉時代の食について【第6回】中世における食事情②点心を中心に【第7回】中世における食事情③食文化の画期、室町時代における食の変化を知る【第8回】近世における食事情①近世における食を概観する【第9回】近世における食事情②近世料理書の成立【第10回】近世における食事情③料理書からみた食に対する視角【第11回】近世における食事情④江戸の食環境【第12回】近世における食事情⑤米と食(肉食とのかかわりから)【第13回】近世における食事情⑥江戸における外食産業の展開【第14回】嗜好品として菓子の完成【第15回】全体のまとめに関する調査研究と行ってきた経験から、日本の食文化史に関する講義を行う。日本近世社会は18世紀後半以降、幕藩領主層の財政窮乏が深刻化し、諸改革が行われた。一方で基礎構造としての農村・農民経営も疲弊し、離村などによる荒廃化が進み、各藩・各領地で財政再建や農村復興の諸策が試みられた。その一つに二宮尊徳による報徳仕法があり、本授業では尊徳による農村復興事業とその思想の検討を通して、近世封建社会解体期の領主-農村(農民)の実態を学んでいく。授業では歴史史料なども用いながら、近世後期の社会問題を見据えつつ、二宮尊徳による領主財政の再建と農村復興事業を検討し、近世封建社会解体期の日本社会の一端を見るとともに、尊徳の復興事業が明治期以降の日本社会に及ぼした影響などについて考察できるようにする。授業内容の復習と歴史的事実を明らかにするための歴史史料や文献などの調査(調べ)に40時間以上、その内容整理(又は小レポート作成)に40時間以上、計80時間以上の学修が必要。【第1回】ガイダンス(日本近世封建社会の位置を考える)【第2回】日本近世封建社会の成立【第3回】日本近世封建社会の展開と矛盾【第4回】近世封建領主の財政窮乏と農村(農民)の疲弊【第5回】二宮尊徳の登場と復興事業の始まり【第6回】尊徳仕法による年貢と領主財政の制限【第7回】尊徳仕法による治水・利水事業【第8回】移民の受け入れと新田・荒地の開発【第9回】天保大飢饉と窮民救済(1)【第10回】天保大飢饉と窮民救済(2)【第11回】尊徳仕法による利水事業と農民教化【第12回】尊徳と領主との軋轢【第13回】尊徳と日光神領の復興事業着手【第14回】明治政府と尊徳仕法の継続運動【第15回】まとめ(尊徳の仕法・思想と近代日本)るとともに、できるだけ出された疑問・質問に沿った内容で授業を進めていく。取り組んだか、真剣に積極的に学び、将来に何を伝えていくべきかなどを考える契機にして欲しい。抽 選 の 有 無あり備考抽 選 の 有 無あり備考青木 直己松尾 公就第2期第1期講義コード11B6131101授業形態講義科目名日本史特講11履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法期末試験80%、授業内レポート20%で評価する。フィードバックの内容課題に対するフィードバックはwebclassにて行う。教科書指定図書授業中に指示する。参考書授業中に指示する。教員からのお知らせ事前に示した資料や文献を読み込んで授業に参加してください。オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容その他株式会社虎屋のアーカイブズおよび企業ミュージアムである虎屋文庫において、研究主幹として和菓子および日本の食文化講義コード11B6131201授業形態講義科目名日本史特講12履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法期末試験(又はレポート課題)で70%、授業への取り組み姿勢で30%フィードバックの内容授業の内容に関する疑問や意見(感想や想い)は授業時間内にも受け、それに関する私の意見(考え)を授業時間内で伝え教科書『二宮尊徳(人物叢書)』大藤修(吉川弘文館)2015年指定図書『二宮尊徳の仕法と藩政改革』松尾公就(勉誠出版)2015年参考書『報徳仕法と近世社会』早田旅人(東京堂出版)2014年教員からのお知らせ江戸時代中後期に諸問題(政治的、財政的、経済的、身分的、生活的)が噴出する中で、人びとがどう社会の改革・改良にオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容能動的な授業外学習、調査学習、リアル教材などその他   担 当 教 員    開 講 期    担 当 教 員    開 講 期 

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