letters_2023_02
158/470

この授業では、歴史学に不可欠な史料読解の基礎の習得を目的とします。素材として、中国の正史である『史記』と『三国志』の一部を会読していきます。史料を解読する上での知識や漢和辞典など各種索引等の工具書の利用法を学習します。初歩的なことから解説しますが、既に漢文に関する基礎をひととおり聞いた人向けの内容です。到達目標『史記』『三国志』中から選んだ漢文史料を輪読形式で講読します。授業を通じて、史料を読み解いていくおもしろさがわかってくるようになることが到達目標です。毎回、課題を出します。新しい漢和辞典の入手は必須。『全訳漢辞海』または『新字源』、『漢語林』推奨。電子版では、Win-dowsソフト『角川新字源』(Logovista)、iOSアプリ『全訳 漢辞海』(物書堂)、Androidアプリ『新漢語林』または『角川新字源』(Logovista)を推奨。ネット上の辞典や電子辞書専用機の漢和辞典では不十分です。講義時間以外に予習のための学修時間を60時間以上を確保すること。【第1回】 基礎的文法の確認【第2回】 『三国志』選読(1)【第3回】 『三国志』選読(2)【第4回】 『三国志』選読(3)【第5回】 『三国志』選読(4)【第6回】 『三国志』選読(5)【第7回】 『三国志』選読(6)【第8回】 『史記』選読(7)【第9回】 『史記』選読(8)【第10回】 『史記』選読(9)【第11回】 『史記』選読(10)【第12回】 『史記』選読(11)【第13回】 『史記』選読(12)【第14回】 『史記』選読(13)【第15回】 まとめ質問を受付けます。20世紀後半から急速に進歩してきた情報技術の波は、歴史研究の分野にも押し寄せている。特に西洋史研究においてインターネット上の情報を効果的に扱う技能は必須である。本授業では、かつてないほど大量の情報の中から価値あるものを選び抜き、かつ足りないものを見抜いて補足し、それらを筋道立てて組み合わせて議論する必要のあるデジタル時代における、歴史研究の作法を学ぶことを目的とする。・歴史研究に必要な史料批判の基本を理解する・デジタル時代になって必要とされるようになった史料批判の基本を理解する・ウェブリソースの情報検索手法を習得する・ウェブリソースの効用と限界を理解する・自らの関心に沿う情報を検索・活用する方法を実践的に理解する授業外学修としては、授業の予習・復習、提出課題の実施、および期末レポートがある。学期全体で、60時間以上の授業外学修を行うこと。【第1回】イントロダクション、アンケート【第2回】史料批判の基本【第3回】西洋各国史『研究入門』におけるウェブリソース【第4回】西洋各国史『研究入門』におけるウェブリソース【第5回】デジタル時代の史料批判(1)【第6回】デジタル時代の史料批判(2)【第7回】キーワード検索によるボトムアップアプローチ【第8回】検索クエリ演習・提出課題の模範解答の匿名での共有ノートパソコンを用意できる場合は持参すること。所持していない場合は、貸出PCの利用を検討すること。としているが、最も重要なのは情報技術に対する批判的なものの見方を涵養することである。岩本 篤志小風 尚樹信をささえる各種ツール第2期第1期の扱いの調査(グループワーク)【第9回】コンテキスト情報からたどるトップダウンアプロー【第10回】新聞史料とトップダウンアプローチ【第11回】デジタル・パブリック・ヒストリーとWeb2.0【第12回】デジタル・パブリック・ヒストリーとユーザー発【第13回】歴史研究における「選択」【第14回】デジタル解釈学、デジタル化の政治学【第15回】まとめチ講義コード11B6125001授業形態講義・実習抽 選 の 有 無なし科目名東洋史料講読2履修前提条件授業の目的授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法授業への取り組み姿勢(20%)と毎回の課題への取り組み(80%)での総合評価。フィードバックの内容毎回の課題に対して、講評および誤りやすい箇所の解説を授業内で示す。Teamsで模範解答を配付します。教科書指定図書参考書『漢文の読みかた』奥平 卓(岩波書店)1988、『漢文法基礎』加地 伸行(講談社)2010教員からのお知らせオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、原則としてオフィスアワー(水曜6限)に受け付けます。またTeamsのチャットでも随時、アクティブ・ラーニングの内容毎回、指定した箇所について読解してもらい、口頭で応答してもらう実習形式をとります。その他講義コード11B6125101授業形態講義・実習抽 選 の 有 無なし科目名西洋史料講読1履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法各回の提出課題の成果(40%)・授業内の演習や議論への貢献(20%)・期末レポート(40%)フィードバックの内容・授業内での質疑応答教科書指定図書参考書教員からのお知らせ参考文献や教材は、授業内で適宜提示する。オフィスアワー本授業に関する質問・相談は、基本的に授業内の質疑応答で対応する。そのほか、必要に応じてメールにて個別対応をとる。アクティブ・ラーニングの内容ディスカッション、グループワークその他授業開始時点で高度な情報処理技術を求めるものではない。本授業を通して、基本的な情報処理技術を習得することを目的備考備考   担 当 教 員    開 講 期    担 当 教 員    開 講 期 ― 148 ―

元のページ  ../index.html#158

このブックを見る