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史学科― 131 ―今期は、4年生のみなさんのこれまでの西洋史学科での学びを引き継ぎ、卒論作成に向けて、道筋を明確にしていきます。とくに先行研究の整理をきちんと行い、自身の問いを絞っていきます。またその問いに沿って、考察を行うために必要な文献やデータを収集し、読み、卒論の構想を明確にしていきます。それぞれの研究報告が中心になります。とくに関連文献を紹介し、何がどのように問題になってきて、何が明らかにされているかを整理し、同時にどこになお闇があり、わからないところがあるかを見つけ出していきます。卒論では、どの角度から、何をどこまで明らかにし、論じたいか、おおよその目論見をはっきりさせていきましょう。また研究にあたって前提となる知識や技法について講義する時間も設けます。夏休みを有効に使って、卒論執筆に着手し前に進めるよう、年末にむけてのアジェンダを明確にしていきましょう。この授業に臨むのに、授業外学修のための時間として、およそ平均2時間程度を想定しています。卒論作成に向けてそれぞれが言われなくても研究調査を進めていくことが前提ですので、これは、それをさしひいての時間です。ン今期は、学生それぞれの卒論に向けた取り組みの報告が中心となりますが、卒論作成に役立つメインの参考文献をいくつか紹介していただきます。さらに論文とはそもそも何であり、どうやって何を書いたらよいかといった基礎的な前提についても学んでいきます。第1期の終わりには、章立てがある程度見えてくるように、集中して準備を進めていってください。【第1回】ガイダンス【第2回】みなさんのテーマ選択と進捗①【第3回】  〃          ②【第4回】史学パースペクティヴ①「時間の中にある歴史叙述」より、歴史学の歴史について【第5回】史学パースペクティヴ②「ヘイドン・ホワイトと歴史家たち」より、歴史叙述と方法についてン【第6回】いくつかの手がかりについて紹介ンン【第7回】論文とは何か + 長谷川の研究紹介よりン【第8回】学生報告① 3名【第9回】学生報告② 3名【第10回】学生報告③ 3名【第11回】学生報告④ 3名【第12回】学生報告⑤ 3名【第13回】学生報告⑥ 3名【第14回】学生報告⑦ 3名【第15回】履修者のテーマ選択 関連文献蒐集と読書について→夏休みの課題ン【第16~30回】第2期については、履修者の研究の進捗報告と、原稿の吟味が中心となる。ン毎回1人か二人の報告を予定しています。他の人の報告からも学ぶことがたくさんあります。年、『世界史リブレット シリーズ』(山川出版社)ですが、できるだけ授業より前にお願いします。本授業に関する質問・相談は、学部学科の定めているオフィスアワー(長谷川は金曜3時間目)にて受付けます。また、WebClassのメッセージ機能でも受付けます。(利用方法はポータルサイト、ライブラリ内のマニュアルを参照)。みに関心をもち、積極的にコメントしたり、質問してください。『論点・西洋史』及び『論点・ジェンダー史』(ミネルヴァ)ほか抽 選 の 有 無なし備考長谷川 まゆ帆第1期講義コード11B6122301授業形態演習科目名西洋史演習3A履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法授業中の貢献と、コメントシートを含む、課題の提出などによって総合的に評価します。フィードバックの内容コメントシートの内容や質問については、次の授業で共有し、必要に応じて個別にも応答します。教科書『女と男と子どもの近代』長谷川まゆ帆(山川出版社)2027年ほか指定図書参考書『論点・西洋史学』金澤周作他編(ミネルヴァ書房)2020年、『論点・ジェンダー史学』弓削尚子他編(ミネルヴァ書房)2023教員からのお知らせお休みになる場合は、必ず理由を、できれば授業までにメールでお知らせください。やむを得ない場合は、授業後でもよいオフィスアワーアクティブ・ラーニングの内容履修者の卒論に向けた取り組みの進捗を共有し、授業外学習につながるよう、意見交換を活発に行います。他の人の取り組その他   担 当 教 員    開 講 期 

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