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哲学科芸術作品の創作、科学的発見、高度な道具の発明など、人間に固有の活動は創造的と呼ばれる。本講義では、行為が創造的とみられる様々な場面を考察し、哲学と科学のこれまでの研究を紹介する。そうした研究を批判的に吸収して、創造性の正授業の目的しい記述と説明について講義する。到達目標創造性の諸特徴を指摘できる。創造性に関連するトピックを、ひらめき、独創性、新奇性などの概念との関連で説明できる。創造性に関する哲学と科学の諸見解を説明できる。創造的行為の個別事例について以上の理解に基づいて議論できる。授業内で作成した板書はファイルとして授業後に共有する。この資料と提示する参照文献を使って授業後に復習し、内容に授業外学修内容・ついての疑問・意見を出す。授業外学修時間数各回につき4時間、合計60時間の授業外学習が必要となる。【第1回】講義概要・評価方法の通知、導入【第2回】クリティカルシンキング講義【第3回】クリティカルシンキング練習問題、創造性の記述1:アリストテレス『詩学』(1)【第4回】クリティカルシンキング課題の回答と解説、創造性の記述2:アリストテレス『詩学』(2)【第5回】創造性の記述3:合理的な非合理性とアーティストのドラッグ使用【第6回】創造性の記述4:ヒトに固有な言語の創造的使用【第7回】創造性の記述5:内容の創造性と形式の創造性【第8回】創造性の記述6:課題先行型とアイデア先行型【第9回】創造性を説明する試み1:ソクラテスとプラトンにおける芸術的創造性と狂気【第10回】創造性を説明する試み2:病跡学的アプローチ【第11回】創造性を説明する試み3:認知科学的アプローチ(1)【第12回】創造性を説明する試み4:認知科学的アプローチ(2)【第13回】創造性の十全な理解に向けて1:個人的アプローチと脈絡的アプローチ【第14回】期末エッセーの詳細・書き方の講義、書き方のアドバイス、創造性の十全な理解に向けて2:統合的アプローチ【第15回】創造性の十全な理解に向けて3:提起された諸問題への回答、講義の振り返りと論点の整理宿題30%授業への質問や相談は、授業中、ポータルの掲示板、C-Learningのアンケートで受け付ける。後の授業で、それに対するフィードバックを毎回行う。毎回の授業にはGoogleFormsかC-Learningを用いた課題が付随するので、授業外でこれらに取り組む。これについても後の授業でフィードバックを行う。『アリストテレース詩学/ホラーティウス詩論』アリストテレース(岩波書店)1997、『判断力批判』イマヌエル・カント(岩指定図書波書店)1964、『言語学の教室』野矢茂樹、西村義樹(中央公論新社)2013、『創造性はどこからくるか』阿部慶賀(共立出版)2019参考書『デカルト派言語学』ノーム・チョムスキー(みすず書房)1976、『創造と狂気の歴史プラトンからドゥルーズまで』松本卓教員からのお知らせオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容意見共有、教員からのフィードバックによる振り返り、能動的な授業外学習その他也(講談社)2019、『芸術的創造は脳のどこから産まれるか?』大黒達也(光文社)2020抽 選 の 有 無なし備考森永 豊第1期講義コード11B5135301授業形態講義科目名美学特殊講義1履修前提条件授業計画成績評価の方法期末エッセー70%フィードバックの内容教科書   担 当 教 員    開 講 期 ― 93 ―

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