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哲学科本授業では、「崇高」というテーマのもとで、美学の歴史やその学問的意義を学び、考えることを試みます。崇高は美的カテゴリーの一つであり、伝統的には崇高な文体(修辞学的な価値概念)を、また近代に入ると美しさと対比された偉大さや英雄性を捉えてきました。授業では、各時代の代表的なテクストに触れながら崇高の概念史を辿るとともに、そのアクチュアリティについて考えていきます・美学(広く哲学)にかかわる基礎的な知識を習得する。・芸術文化に関して、美学史の知識を踏まえた見解をもてるようになる。・古典的なテクストを読むことができるようになる。・なぜ古典を学ぶのか、古典的な理論のアクチュアリティについて自分の意見をもてるようになる。受講生は事前に配布されたテクストに目を通してから、授業に参加するようにしてください。授業内で参考文献などを紹介するので、自身の関心に合わせて挑戦してみましょう。そのため、この科目では60時間以上の授業外学修を行うことが望ましいです。【第1回】導入―崇高とは何か【第2回】言語表現と崇高―偽ロンギノス『崇高について』【第3回】人間性と崇高⑴―古代・中世【第4回】美と崇高⑴―バーク『崇高と美の観念の起源』【第5回】自然と崇高⑴―カント『判断力批判』【第6回】美と崇高⑵―カント『美と崇高との感情に関する観察』【第7回】自然と崇高⑵―シラー『カリアス書簡』【第8回】自然と崇高⑶―シェリング『芸術の哲学』【第9回】人間性と崇高⑵―リオタール『崇高の分析論講義』【第10回】小括【第11回】崇高論のアクチュアリティ⑴―ジェンダー論との関係から考察する【第12回】崇高論のアクチュアリティ⑵―ジェンダー論との関係から考察する【第13回】崇高論のアクチュアリティ⑶―推しの尊さを分析する【第14回】崇高論のアクチュアリティ⑷―推しの尊さを分析する【第15回】総括―崇高論の展望各回の授業では、「今日の問い」というかたちで振り返り課題に取り組んでもらいます(リアクションペーパーを兼ねています)。この課題に対するフィードバックを翌週授業内冒頭にて実施する予定です。また、授業での疑問や質問に関して、全体に関わる内容は授業内に回答し、それ以外はwebclassを使用します。けますので、皆さんには意欲的な授業参加を期待します。また、教員からのフィードバックによる振り返りを各回の授業内冒頭で実施します。抽 選 の 有 無なし備考津田 栞里第1期講義コード11B5135101授業形態演習科目名美学演習1履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法学期末レポート60%、授業内の取り組み(各回の振り返り課題含む)40%で評価します。フィードバックの内容教科書指定図書参考書教員からのお知らせ講義形式の場合にも、各回の冒頭で課題・リアクションペーパーへのフィードバックを行う等、双方向的な授業運営を心がオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、授業終了後、次の授業に支障がない範囲で教室内にて対応します。アクティブ・ラーニングの内容学生間の意見共有を目的としたグループ・ワークを適宜実施します。その他   担 当 教 員    開 講 期 ― 91 ―

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