令和7(2025)年度 講義案内 文学研究科・身につけた専門の知識・能力を最大限に発揮し、積極的に社会に貢献しようとする態度を身につけるよう指導しています。 <思考・判断・表現> ・独自の研究視角を確立し、その上で史実を再構成する論理的思考力を身につけています。・先行研究の咀嚼・批判の上に自己の歴史解釈を説得力ある文章で表現できる力を身につけています。・研究資源として各所に散在する様々な形態の歴史資料を自力で見出し、研究の資とする力を身につけています。・与えられた条件下で計画的に作業や研究を進め、ステップごとに論文等のかたちで成果をまとめる能力を身につけています。 <知識・理解・技能> ・教員・学芸員・文化財保護などの高度職業人、歴史学的知見を活かした社会教育や情報処理など、歴史学に係わる多様な分野で共通に必要となる、高度の総合的知識と調査・研究のスキルを身につけている。・歴史分析を通じて得られた知識を現代社会の理解に役立て、実りある未来を考察する能力を身につけている。・手書き文字(manuscript)の解読や、遺物、地図、絵画、統計など多様な材料を適切に分析する力を身につけている。・各専門分野の研究上必要とされる1つ以上の外国語(古典中国語=漢文を含む)の運用能力を身につけている。・優れた修士論文を完成させることができる。 文学研究科史学専攻修士課程では、修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げる能力・資質を身につけるために、学問分野に関する科目を体系的に編成し、講義・演習・実習を適切に組み合わせた高度な授業を開講します。・先行研究の到達点を的確に把握し、そこから確信を以て自己の研究課題を定立しうるような、アクティブな議論の場としての演習を設置します。講義では、教員が歴史資料について自分の力で渉猟と分析が十全にできるよう、専門性が高い、深い知識の共有を目指して設置します。また、コース・ワークとして、全専攻横断の必修科目「研究の基礎」を開設し、学生の専攻領域のみならず、隣接領域・関連領域まで視野を広げ、また研究倫理・職業教育に関しても学ぶ機会を設けています。・演習では、持論・自論を正確に相手に伝えるためのスキルを研鑽することを目的として設置します。プレゼンテーションのような口頭報告や論文のような文章表現などについて、授業おける報告や研究発表、文章作成などについて自律的に取り組む必要があるからです。講義では、自らの興味関心や研究成果を他者に明確に伝えるために必要な研究上の作法や手続き、論理的な説明や解釈の開陳に必要なていねいな歴史学の知識や考え方の共有を目指して設置します。・個人研究・共同研究を問わず、研究課題に即した史資料調査やフィールドワークを主体的に立案・組織する― 24 ―教育課程編成・実施の方針(CP)
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