― 259 ― 担 当 教 員 開 講 期 西欧だけでなく、世界的規模で、キリスト教は人々の思想・文化・社会・法・芸術等の基底をなしている。その基底となるのは、いうまでもなく聖書であり、かつ、その中でも四福音書である。講義の目的は、四福音書に関する基本知識を伝授するとともに、実際に、あらゆる言語で聖書を読み解く技術を解説することにある。目標は多岐にわたるが、下記を主要目的とする。①テキスト解釈の方法を身につける、②翻訳と解釈の関係を理解する、③キリスト教の今日的意味を考察する、④自らの宗教的立場を明瞭にする、の四点である。聖書はヘブライ語、ギリシア語、ラテン語を基本とし、各国語に翻訳されている。従って、授業外学習としてできるだけ多くの翻訳にあたり、その異同を確認しておくことが必要である。そのための授業外学習は、おおよそ60時間以上が必要と思われる。【第1回】聖書の成立史【第2回】マルコ福音の成立と特徴【第3回】マタイ福音の成立と特徴【第4回】ルカ福音の成立と特徴【第5回】共観福音書の文化的背景【第6回】ヨハネ福音の成立と特徴【第7回】ヨハネ福音を読む(第1-3章)独自の考察力(30%)とし、総合評価は全15回の平均点とする。書の成立史」を概説しつつ説明します。①オフィスアワー木曜日14:30から16:00/場所:2号館11階1107研究室②授業の前後③メールでも受け付けます(アドレスは授業内で告知します)西欧だけでなく、世界的規模で、キリスト教は人々の思想・文化・社会・法・芸術等の基底をなしている。その基底となるのは、いうまでもなく聖書である。しかし、聖書とともに精密なスコラ存在論なくしては、キリスト教思想あるいは哲学はあり得ない。講義の目的は、スコラ存在論の基本概念を講義し、キリスト教神学の哲学的構造を解説し、身につけてもらうことである。目標は多岐にわたるが、下記を主要目的とする。①自然学と存在論、そして形而上学が密接に関係していることを理解すること、②自然学と存在論と形而上学によってキリスト教神学が構築されている、まさにその思想構造を見抜く力を養うこと、③キリスト教神学、存在論の今日的意味を看取しうる眼力を持つこと。スコラ存在論はほぼラテン語を基本とする。さらに、スコラ存在論はアリストテレスの形而上学と自然学を根底に擁している。したがって、聖書はもちろんのこと、講義に用いるテキストをラテン語とギリシア語で読んでおく必要がある。そのための授業外学習は、おおよそ60時間以上が必要と思われる。【第1回】テキスト『自然の諸原理について』の概説【第2回】第1章 可能体と現実態(その1)【第3回】第1章 可能体と現実態(その2)【第4回】第2章 形相・質料・欠如(その1)【第5回】第2章 形相・質料・欠如(その2)【第6回】第3章 四原因(その1)【第7回】第3章 四原因(その2)独自の考察力(30%)とし、総合評価は全13回の平均点とする。をしっかり理解するように、授業後必ず復讐をしましょう。①木曜日14:30から16:00②授業の前後③メールでも受け付けます(アドレスは授業内で告知します)抽 選 の 有 無なし備考抽 選 の 有 無なし備考【第8回】ヨハネ福音を読む(第4-6章)【第9回】ヨハネ福音を読む(第7-9章)【第10回】ヨハネ福音を読む(第10-12章)【第11回】ヨハネ福音を読む(第13-15章)【第12回】ヨハネ福音を読む(第16-18章)【第13回】ヨハネ福音を読む(第19-21章)【第8回】第4章 四原因の相互性(その1)【第9回】第4章 四原因の相互性(その2)【第10回】第5章 原因の種類と区別(その1)【第11回】第5章 原因の種類と区別(その2)【第12回】第6章 アナロギア(その1)【第13回】第6章 アナロギア(その2)村上 喜良村上 喜良第1期第2期講義コード12B6100301授業形態演習科目名宗教哲学講義1履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法毎回のリアクションペーパーを、下記の視点から評価。ラテン語原典テキストの読解力(40%)、問題点の発見力(30%)、フィードバックの内容毎回、前回のリアクションペーパーに関して、授業にて講評する。教科書指定図書参考書教員からのお知らせ日本語でも多くの翻訳があり、また様々な形態の聖書があります。なので、どの聖書を用いるかは、第1回目の授業で「聖オフィスアワーアクティブ・ラーニングの内容意見交換、能動的な授業外学習など実践的な教育内容その他講義コード12B6100401授業形態演習科目名宗教哲学講義2履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法毎回のリアクションペーパーを、下記の視点から評価。ラテン語原典テキストの読解力(40%)、問題点の発見力(30%)、フィードバックの内容毎回、前回のリアクションペーパーに関して、授業にて講評する。教科書『自然の諸原理について』トマス・アクィナス(知泉書館)2008指定図書参考書教員からのお知らせ楽しく学んでいきましょう。そのためにも、若干の努力は必要です。まずは、遅刻せず欠席せず、そして毎回の講義の内容オフィスアワーアクティブ・ラーニングの内容意見交換、能動的な授業外学習など実践的な教育内容その他令和7(2025)年度 講義案内 文学研究科 担 当 教 員 開 講 期
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