ン学術誌や文芸誌、また書評専門新聞や出版社のPR誌に取り上げられた日本近現代文学に関する図書を、その書評とともに取り上げ、批判的に読解していきます。かつて近現代文学研究は、研究対象とする作品の同時代評を集め、それを一つずつ批判・検討していくところから始めました。それを文学作品だけでなく学術図書も射程に入れ、「現在」の時点で行います。ンまずは日本近現代文学に関係する書評をいくつか取り上げ、受講者の知的関心にそって輪読する図書を選択します。その図書の他の書評も調査収集し、それらを比較検討しながら、その上で各受講者にも自ら書評をしてもらいます。ン討議のときには、積極的に疑問や意見を述べてください。討議への姿勢も評価の対象になります。よく理解するための質問もあるわけですから、書かれていることがすぐにわからなくても物怖じせずに発言してください。輪読や討議は、一人で考えていては理解できないことを、深く理解するために行うことです。皆さんの意見が、討議に参加している他の人の想像力や思考を刺激したとしたら、それは価値のある意見です。他の人の発言をよく聞きながら、思考停止することなく討議の全体を前に進めてください。【第1回】ガイダンス【第2回】~【第12回】課題図書をもとに討議*この授業では毎回冒頭で講義を行う。― 228 ―先行研究への検討とその方法論を踏まえながら、日本近現代文学に関する学術図書や学術論考、また、その周縁の領域を論じた図書を輪読することによって、専門的な知識や教養を養うと同時に、文学研究が抱える課題を見極めます。そして、作品、作家、批評理論など、それぞれの隣接領域を捉え直します。学術論文を批判的に読むことができるようになります。一つの論考が、何を論じ、何を論じていないのかを指摘することで、自ら新たな問いを立てることができます。また、文学理論による読解方法を身につけることができます。この学修によって、自身の研究方法を見つめ直すきっかけを得られます。出題された課題への取り組み、口頭発表の準備他、各時間の予習・復習を含めて、計60時間以上の授業外学修を行うこと。期末レポート 60%読む』武田悠一(彩流社)2018、『現代批評理論のすべて』大橋洋一編(新書館)2006いうのではないでしょうか。受付けます(利用方法はポータルサイト、ライブラリ内のマニュアルを参照)。本語訳を行う。その上で、各作品の持つ文学性・意義等について考察する。・漢文訓読を正確にできる。・中国古典小説を原文で読解し鑑賞することができる。・中国古典小説の研究方法を理解することができる。あらかじめ決められた範囲について、資料の調査、漢文訓読、現代日本語訳をする。発表担当者は発表資料を準備する。資料の準備に40時間以上、発表準備に20時間以上、合わせて60時間以上の学習を行うこと。【第1回】ガイダンス【第2回】「鶯鶯伝」“貞元中、有張”~“兄、爾兄活爾”【第3回】「鶯鶯伝」“久之辭疾。鄭”~“明月三五夜”【第4回】「鶯鶯伝」“其詞曰、待月”~“捧崔氏而至”【第5回】「鶯鶯伝」“至、則嬌羞融”~“期、又當西去”【第6回】「鶯鶯伝」“當去之夕、不”~“地、觸緒牽情”【第7回】「鶯鶯伝」“何幸不忘幽”~“蕭孃一紙書”【第8回】「鶯鶯伝」“河南元稹亦”~“身、必妖於人”【第9回】「鶯鶯伝」“使崔氏子遇”~“公垂以命篇”【第10回】「李娃伝」“汧國夫人李”~“而往扣其門”【第11回】「李娃伝」“俄有侍兒啓”~“枕、亦皆侈麗”【第12回】「李娃伝」“乃張燭進饌”~“止之曰、至矣”【第13回】「李娃伝」“生下、適有一”~“食頃無人應”抽 選 の 有 無なし備考抽 選 の 有 無なし備考【第13回】まとめ葉名尻 竜一中川 諭第2期第1期令和7(2025)年度 講義案内 文学研究科講義コード13B5100801授業形態演習科目名(博)日本文学特講8履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法平常点40% 事前課題への取り組み、発表や討議への参加度により総合的に評価を行ないます。フィードバックの内容提出課題については、全体的な講評を授業中に行ないます。教科書指定図書『日本文学の論じ方-体系的研究法』鈴木貞美(世界思想社)2014、『読むことの可能性』武田悠一(彩流社)2017、『差異を参考書教員からのお知らせ批判や反論は、理解を前提としないと、ただの不平不満になってしまいます。理解に時間や労力を惜しまない人を研究者とオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、各学部・学科にて定めるオフィスアワーにて対応します。また、LMSのメッセージ機能でもアクティブ・ラーニングの内容課題解決型、反転授業、ディスカッション、プレゼンテーション実践的な教育内容その他講義コード13B5103101授業形態演習科目名(博)漢文学演習1履修前提条件授業の目的中国唐代の伝奇「鴬鴬伝」・「李娃伝」を取り上げ、読解を進める。重要語句・典故などの資料に基づき、漢文訓読と現代日到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法発表担当時の内容(50%)、平常点・授業への取り組み姿勢(50%)フィードバックの内容発表や発言の折にコメントを行う。教科書『唐人小説』汪辟彊 校録(中華書局香港分局)1985年指定図書『漢文を基礎から学ぶ』中川諭(東方書店)2023年参考書教員からのお知らせ教材は初回授業時に配布します。オフィスアワー本授業に関する質問・相談は学部学科に定めるオフィスアワーにて対応します。アクティブ・ラーニングの内容演習科目である。発表者の発表に基づき、受講者どうして討論を行う。実践的な教育内容その他 担 当 教 員 開 講 期 担 当 教 員 開 講 期
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