― 191 ―日本史の研究において漢文体史料の正確な読解は欠かすことができない。この授業では当該期の朝廷周辺の諸事を史料を通じて概観する。公刊されている索引は一切使用せずに、独力で調査・分析し、検討する方法や視点について考える機会とする。履修者の史料読解を助けながら、問題点や疑問点を解説し、履修者全員で議論等を行なう。学部に比してかなり高度な内容となる。なお史料は、履修者の専門性をみて決定する。一昨年度からはじめた『玉葉』輪読を続ける。修士・博士課程共通の授業内容。古代朝廷の史料の読解力と分析力、その方法を高める。何を調べれば研究に用いることができるのか、の見当がつくようになってほしい。一方で漢文体史料の読解法を身につける。どのような漢文に出会っても臆さない学習意欲を養う場にしてほしい。授業の予習・復習を必ずおこなうこと。授業以外の学修は60時間以上を目安に行うこと。【第1回】履修の概要説明履修者の自己紹介幹事の決定など【第2回】受講生の自己紹介を兼ねた研究報告【第3回】第1期で扱う史料とその題材の解説、履修者担当分の決定【第4回】史料の読解報告①【第5回】史料の読解報告②【第6回】史料の読解報告③【第7回】史料の読解報告④【第8回】史料の読解報告⑤【第9回】史料の読解報告⑥【第10回】史料の読解報告⑦【第11回】史料の読解報告⑧【第12回】史料の読解報告⑨【第13回】史料の読解報告⑩/第1期の総括ン第2回は履修者の人数により回数が変化します。ご了承ください。①基本的な教材は配布。②参考文献類は授業時に紹介。③漢和辞典や日本史事典は必携。④自分がレポーターでなくても予習・復習を欠かさないこと。⑤報告は、ローテーションを重ねるごとに史料の分量を多くし、さらに高い精度の報告を要求する。また、授業がはじまったら、webでの相談方法を提示する予定(teamsやzoomミーティングを用いる)。らい、それをゼミ生の前で報告、みなで質問したり、意見を出し合ったりする。真摯な学修姿勢で履修してほしい。史料の直接的な読解のみならず、記主の生きていた時代について調べ、知識を蓄えておいてほしい。さらに、授業を通じて見聞した知識を念頭にいろいろな資料に触れてほしい。抽 選 の 有 無なし備考佐多 芳彦第1期講義コード12B4100101授業形態演習科目名日本古代史演習1履修前提条件授業の目的到達目標授業外学修内容・授業外学修時間数授業計画成績評価の方法授業への取り組み(20%)、提出物、報告・発表・質疑応答の内容など(80%)による総合評価とします。フィードバックの内容授業時、随時おこなうものとする。教科書指定図書参考書教員からのお知らせオフィスアワー本授業に関する質問・相談は、メールやteamsにて受付けます。アクティブ・ラーニングの内容講義主体のときもあるが、基本的には学生に問いかけ、あるいは意見を求める形式でおこなう。個人で課題に取り組んでも実践的な教育内容その他令和7(2025)年度 講義案内 文学研究科 担 当 教 員 開 講 期
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