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文学部公開講座(品川区共催)

令和3年度文学部公開講座(品川区共催)

本年度、公開講座は終了いたしました。 講演会へご参加いただきました皆様ありがとうございました。
また、第4回での通信障害があり大変ご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございませんでした。 講演内容の変更はしておりません。予定通りの講演を行っております。
アンケートについては、すべての回の終了後に確認をさせていただきました。貴重なご意見ありがとうございました。
全5回出席された方への修了証および記念品発送予定は、12月下旬を予定しております。もうしばらくお待ちください。

<公開講座質疑応答>

●第1回 江戸時代の俳句 —芭蕉だけじゃない、魅力的な近世俳諧の世界—
 日 時:令和3年9月29日(水)
 講 師:伊藤善隆(立正大学文学部教授)
Q:西鶴が得意とした矢立俳諧は徘徊史のどこに位置するのでしょうか?
A:「矢数俳諧」ですね。談林俳諧です。

●第2回 江戸の表玄関・品川の護り —海に面した宿場の石積護岸—
 日 時:令和3年10月6日(水)
 講 師:寺門雄一(品川区教育委員会 学芸員)
Q:なぜ、積み直しが出てきてびっくりされたのですか? そのびっくりされた理由は何なのでしょうか?
A:まず、現在地表に出ている伊豆石の石積護岸は、こちらの護岸だけです。
  江戸時代の海岸線は護岸の前の路地であったため、ずっとこの場所にあったと考えております。
  また、発掘調査も、この護岸が初めてでした。
  よって、てっきりこの部分は「うぶな状態」と思い込んでおりました。
  しかし、発掘ともに表面をしっかり観察すると、紹介したようにちぐはぐなところもあり、積み直しと考えざる
  得ず、驚いた次第です。
  また、2番目に紹介した完璧な形で出た護岸も、奥にかつて護岸だったかもしれない跡があり、もしかしたら積み
  直しかもしれません。
  石材は再利用すると考えるのが自然なので、積み直しとすると、かなり丁寧は仕事をしたと考えられます。

●第3回 浮世絵美人の化粧・髪型
 日 時:令和3年10月13日(水)
 講 師:村田孝子(国際文化学園 美容考古学研究所所長)
Q:テレビドラマのJINで歌舞伎役者がおしろいで病気(中毒)になる演出があったように記憶しています。
  当時、おしろいの原料である鉛や水銀の毒性については認識されていたのでしょうか?
  もし、そうだとすれば命がけのオシャレということになりますね。
A:鉛や水銀の毒性については、あまり認識していなかったと思います。
  長年使っていた鉛白粉は、つき、のり、のびがよかったので、江戸時代一般庶民から、御殿女中まで使われていました。
  ただし、御殿女中などは、きめの細かい上質のもの。
  庶民などは、普通の白粉、また安い白粉は、パッチリなどと呼ばれ、襟などに付けるのに使われていたようです。
  水銀白粉は、軽粉ともいわれ、白粉というより薬として使われ、虱とり薬、または梅毒の薬などにも使われていたようです。
  はっきり、鉛白粉の毒性などを認識したのは、明治時代になったからでしょう。
  歌舞伎役者などが、舞台に上る際、濃く白粉なとを塗った際、原因不明の震えが出てきて、白粉を落とすと症状が治まったので、
  あまり重要視されなかったのかもしれません。(鉛白粉の分析なども明治時代になってから、行われました)

Q:なぜ遊女たちはたくさんの簪をさしていたのでしょうか?
A:自分の黒髪を美しく見せるため、簪をさしていたと思います。多い時は全部で14~16本もさしていました。遊女の見得でしょうか。

Q:本べっ甲の簪を質屋にいれて危ない橋を渡っていた遊女もいたようですが、どうして質屋にいれたり出したりしていたのでしょうか?
  どうして危ない橋を渡っていたのでしょうか?この部分のご説明がよく理解できませんでした。
A:お客から貰った高価な本べっ甲の簪などは、そのお客が来たときは、ちゃんと黒髪にさして大事にしているところを見せる。
  ただし、前に別のお客から貰った簪を質屋に預けてある、そのお客が訪ねてきたときは、貰ったばかりの簪を質屋にいれて、
  代わりに前の簪を急いで出して、髪にさしたようです。お金は、日頃いろいろな事で必要ななるのでしょう。
  自転車操業のようですね。

Q:お歯黒と弁慶格子柄の着物の関係はなんでしょうか?この部分のご説明がよく理解できませんでした。
A:お歯黒をしている浮世絵を何枚もみているうちに、着ている着物が、もちろん全部ではありませんが、
  格子縞が多いことに気がつきました。それも弁慶格子です。全体的な雰囲気をみると、絵柄がしまっているように見えます。
  これが花模様の着物だと、また、若い娘のような雰囲気がします。
  お歯黒をして一人前の女性になる、という気持ちが出ているように、私は感じました。いかがでしょうか。


●第4回 日本におけるビール業の形成 —江戸時代の醸造業家の事例から—
 日 時:令和3年10月20日(水)
 講 師:牛米 努(明治大学兼任講師)
Q:講義内で明治3年創業の品川県麦酒の「ラベル」が無いということでしたが、無いのが当たり前で、
  創業当時ビール瓶の製造などできなかったという。
  板ガラスの製造も儘ならない時代にビール瓶の製造などできなかったと言われました。
  品川区歴史研究家に問い合わせ、時代考証ですぐに分かる事であるとの指示でした。
  如何でしょうか。輸入しても中身より数倍高価であったそうです。
  友人が国会図書館で明治4年8月29日「横浜毎日新聞」記事、に日本製ビールの臭気についての記事が有ります。
A:ラベルと壜についての、ご質問と理解して、ご回答します。
  品川県麦酒は、試醸の段階だったのだろうと思います。
  販売を想定していないので、壜も、そうするとラベルも必要ありません。このように考えれば良いのだと思います。
  ちなみに、品川硝子会社がビール瓶の製造を開始するのは、明治21年です。


●第5回 江戸の教育、明治の教育 —城南小学校を中心に—
 日 時 令和3年10月27日(水)
 講 師:石山秀和(立正大学文学部准教授)
Q:江戸時代の私塾は学年もなく、勝川春潮の絵でも様々なレベルの学生が一緒に、
  かつ個別指導の形式で学んでいる様子が描かれていました。
  現在の学習スタイルの主流である学生が全員、先生の方を向いて学ぶスクール形式に変わったのはいつ、
  どんな理由からなのでしょうか?
  江戸時代の教育機関は、本日説明のあった私塾以外にも寺子屋や藩校があったと思います。
  それらは、それぞれ役割の違いがあったのでしょうか?
A:学制の公布とともに、西洋式の教育法が採用されたからです。一斉教育の方が経済的で合理的と考えられました。
  私塾の役割はありました。読み書き、そろばんを教える初等教育機関。
  もう一つは、儒学や医学など学問を教えるより高度な教育機関身分でいえば、藩校は武士のためであり、
  私塾は武士が通える者もありましたが、概ね庶民であり、 高度な塾になれば経済的に裕福な者が通っていました。

Q:東京の中で、品川地域の教育がもつ特徴や誇るべき点などございましたら教えていただきたく存じます。
A:城南小学校に残される「学務日誌」をはじめとしたさまざまな資料は当時の教育だけではなく、
  品川地域の歴史を語る上で重要な資料だと思います。
  今日でも大事にこれらを残してきたことは誇るべきことだと思います。



本年度の公開講座は、オンライン型にて開催。
「江戸の魅力」
9月29日から毎週水曜全5回、受講無料、要事前申込。

公開講座「江戸の魅力」概要

江戸時代には都市江戸の発展とともに、学問や芸術など独自の「江戸文化」が築かれ、今日の我々の生活へと受け継がれています。2014年に開催し、好評のうちに終了した公開講座「江戸の娯楽」(全5回)に続き、今回は品川宿を軸に、江戸時代の「化粧」「文学」「教育」などさまざまなテーマから、初めて江戸文学を学ぶ方にもわかりやすく「江戸の魅力」を紹介します。

【日 時】9月29日(水)
     10月6日(水)・13日(水)・20日(水)・27日(水)
     ※開催は、終了いたしました。

【開 催】オンライン開催 
     ※YouTubeを使用します。

【対 象】16歳以上の方

【定 員】来場型 95名 
     ※立正大学ロータスホールにて開催
     オンライン型 300名

【受講料】無料

【募集期間】8月20日(金)~9月13日(月)

【応募方法】
 ▼品川区ホームページの電子申請ページから申請してください。

【その他】
※全5回出席された方に修了証および記念品をお渡しします。
※1回のみでもご参加いただけます。

各回プログラム

※各回の詳細はこちらでご確認いただけます。(画像ファイル)
日時講座内容
第1回
9月29日(水)
18:00~19:30
伊藤善隆 立正大学文学部教授(文学科日本語日本文学専攻コース)
江戸時代の俳句
 —芭蕉だけじゃない魅力的な近世俳諧の世界—
第2回
10月6日(水)
18:00~19:30
寺門雄一 品川区教育委員会 学芸員
江戸の表玄関・品川区の護り
 —海に面した宿場の石積護岸—
第3回
10月13日(水)
18:00~19:30
村田孝子 国際文化学園 美容考古学研究所所長
浮世絵美人の化粧・髪型
第4回
10月20日(水)
18:00~19:30
牛米 努 明治大学兼任講師
日本におけるビール業の形成
 —江戸時代の醸造業家の事例から—
第5回
10月27日(水)
18:00~19:30
石山秀和 立正大学文学部准教授
江戸の教育、明治の教育
 —城南小学校を中心に—
【個人情報の取り扱いについて】

ご提供いただきます個人情報は、法令等に定める一定の場合を除き、私用目的以外には利用しません。なお、利用目的の詳細につきましては本学ホームページ内の「個人情報保護の取り組み」をご覧ください。

【応募に関する問い合わせ先】

●品川区文化観光課生涯学習係  TEL: 03-5742-6837
●立正大学文学部事務室     TEL: 03-3492-8791

▼本件に関する一般の方の問い合わせ先

立正大学文学部事務室
TEL: 03-3492-8791
FAX: 03-5487-3352
E-mail:let[at]ris.ac.jp
※SPAMメール防止のため「@」を[at]にしてあります。 送信するさいは[at]を「@」に変更して送信して下さい。携帯電話から送信の場合は「ドメイン指定」を解除してください。

過去の公開講座のテーマ一覧

これまでの公開講座のテーマを紹介します。


実施年度共通テーマ
令和2年度賢治の世界を旅する
令和元年度心に語りかけるもの-ことばと旋律、そして音色-
平成30年度氾濫する情報の接し方
平成29年度日本人が出会った外国
平成28年度没後400年 シェイクスピアを視る
平成27年度琉球を魅せる-琉球の文化・歴史・文学-
平成26年度江戸の娯楽(アミューズメント)-暮らしの中の文化を学ぶ-
平成25年度響き合う神話世界—古事記、そして列島とアジア
平成24年度平家物語の世界
平成23年度災害 ~人々はこうして乗り越えた~
平成22年度つながりあう ~様々な家族のすがたから~
平成21年度支えあう ~一粒の麦と「里」の思想~
平成20年度旅 ~日常と非日常~
平成19年度創る -眩く創造の世界へようこそ!
平成18年度変わり行く品川 —品川の過去・現在・未来—
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